振り袖を安く入手するには

お子さんが大きくなり、二十歳を迎える時に気になるのが成人式の費用ではないでしょうか。息子さんより娘さんのほうが高額になりやすいです。特に成人式に振袖を着させてあげると負担が大きくなります。

余裕があれば大きな費用が発生しても問題ありませんが、お金がないと払えないことがあります。そんなお金がなくて困った時の対処法について解説していきますので、娘さんが二十歳を迎えるという親御さんは参考にしてみて下さい。

成人式で着せてあげたい振袖は幾ら?

成人式で振袖を着せてあげたい時は購入するという方法があります。購入にあるメリットは次の通りです。

・成人式後、何度でも着られる
・着る機会が多い場合はレンタルより安くなる
・レンタルや中古と違い、新品の振袖を着られる
・自分に合った仕立てのため、着付けが楽な上に着姿が美しくなる
・成人式の思い出として残せる
・姉妹が居る場合はシェアできるなど

しかし振袖を購入する場合、総額で幾らかかるのか気になるところですよね。振袖を着るには様々な小物が必要です。

袋帯、帯締、帯揚、重ね衿、衿芯、バッグ、草履、長襦袢、
肌着、帯板、三重仮紐、帯枕、伊達締、腰紐、足袋、髪飾り、ショールなど

振袖によって大きく異なりますが、一式全て揃える場合は総額20万円から30万円ほどが相場です。相場より安すぎる振袖では質があまり良くないケースが見られます。一生に一度の成人式で着るものだから、なるべく質は落としたくないところです。

そんな、お金があまりないが、娘に振袖を用意してあげたい。お役に立つような対処方法を以下でご紹介します。

お金が無い時の対処法

振り袖のリメイク

余裕がない時に総額20万円から30万円の費用を現金一括払いするのでは厳しいですよね。
お母様が成人式に参加した際に購入した振袖があれば、娘さんにそのまま着させてあげられます。

しかし何十年も経つと汚れやシミが付くことがありました。お母様と娘さんではサイズが合わないことも多いですよね。そんな時は振袖をリメイクするという対処法が有効です。

丸洗いやシミ抜き

振袖のリメイクでは丸洗いやシミ抜きによって、付いた汚れやシミを落としています。
頑固なシミだとシミ抜きを行っても落ちないことがあります。

落ちないシミがある時は柄を足すなどで目立たなくする方法があるために心配ありません。剥がれてしまった加工も高度な技術で復元させることが可能です。

サイズ直し

サイズが合うかどうか確認するには娘さんに振袖を着させてあげるのが一番。着させた時にサイズが合わないといったケースには次の2つあります。

・お母様より娘さんのほうが大きい
・お母様より娘さんのほうが小さい

娘さんの方が小さい場合、問題無くサイズ直しできることが多いです。お母様と娘さんの身長差が小さい時は着付けのみ、サイズ直しを行わなくても着られる可能性があります。

しかし娘さんの方が大きい場合、サイズ直しが難しいことがあるのです。そんな時は洗い張りと呼ばれる仕立て直し作業を行えば着られるようになります。

ただし通常のサイズ直しより時間も費用もかかる点には注意して下さい。丸洗いの料金は7,000円ほどが目安、洗い張りの料金は8,000円ほどが目安です。仕立て直しの依頼ができる呉服屋によって料金が異なりますので、幾らかかるのか相談してみると良いでしょう。

レンタル品の活用

振袖を購入するだけのお金がない時に便利なのがレンタルです。振袖のレンタルには次のようなメリットがあります。

・振袖一式購入するよりレンタルのほうが安い
・豊富な種類から好みの柄を選べる
・小物も用意しているため、すぐに着られる
・成人式が終わったら振袖を返却するだけ、保管場所やメンテに気を使わずに済む
・次回着る時には違う柄を選べる

振袖は未婚の女性が着るものというイメージが強いですよね。未婚であればどの年代になっても着られますが、実際には20代までというケースが多いです。それ程着る機会がない場合は購入よりレンタルのほうがお得です。

レンタル料金の相場は?

振袖をレンタルする時に気になるのが幾ら必要なのかですよね。レンタル料金は振袖やプランによって大きく異なりますが、人気の高いプランでは振袖一式込みで10万円から20万円ほどのレンタル料金です。20万円ほどの予算を考えておくと良いでしょう。

料金が安すぎると質が悪い、好みの柄がない、小物がオプションということがあります。
着付けや写真も含まれていないことが多く、単体で付けると意外と高いために注意。

宅配レンタルも来店不要で便利

最近では振袖の宅配レンタルを提供するお店が増えてきました。インターネットとパソコンがあれば自宅に居ながら注文できます。注文した後は自宅に届けられるため、手間がかかりません。

実店舗より経費がかからないため、レンタル料金が安いメリットがあります。中には15万円ほどのレンタル料金でもヘアメイク、着付け、写真まで込みのプランを提供する振袖宅配レンタル店もあるのです。他の人が袖を通した振袖では抵抗がある場合、新品振袖のレンタルができるかどうか探してみると良いでしょう。

その代わりに店舗レンタルと違い、宅配レンタルでは直接店員さんに相談できません。
振袖が届いた後で気に入らない場合、変更するのが難しいです。成人式の日までに間に合うよう、早めにホームページにて予約して下さい。

中古着物の購入

中古着物のお店で購入

新品の振袖を購入するだけの予算はないけど、自分のものにしたい時に便利なのが中古の振袖です。中古の振袖は他の人が着たものですが、新品の振袖より大幅に安いです。

中古着物を扱っているお店で購入することが可能です。ホームページを開設している中古着物店もあり、最寄りに中古着物店がない方でも大丈夫です。価格や生地、サイズ、色、年代など様々な条件で検索できます。

中古着物店の注意点

インターネットで注文する場合、実物の振袖が見られませんので状態が気になるところ。
状態や振袖の画像は掲載されていますが、細かい部分までは分かり難いです。振袖が届いてから汚れやシミが気になる、サイズが合わないことも。

中古では小物が揃っていないことがあるため、別途購入が必要になります。その他にも中古の在庫には限りがある関係上、必ず好みの振袖がある保証はない点にも注意して下さい。

フリマアプリで購入

最近ではフリマアプリで不要になった品物を売る方が増えていますよね。スマートフォンのカメラ機能で売りたい品物を撮影、後は特徴を入力すれば簡単に出品できます。

新品の品物より大幅に安い価格で入手できることがあります。そんなフリマアプリでも振袖が出品されており、お金がない時に便利です。

アプリの注意点

フリマアプリでは個人間売買となるため、金銭のやり取りが気になるところ。お金だけ払って品物が届かないのでは損してしまいます。金銭のやり取りは運営側が仲介しており、品物が届いてから出品者に振込みしているフリマアプリを選びましょう。

共済を活用する

県民共済

生命保険に加入したいけど掛け金が気になるという時に便利なのが県民共済です。民間の生命保険会社が提供している生命保険より、掛け金が安いメリットがあります。複雑な生命保険だと保障内容が分かり難いですよね。

各都道府県で実施されているのが県民共済。居住地または勤務先の都道府県民共済に加入することが必要です。ただ、今回は保険の話ではありません。

県民共済の振袖販売を活用する

県民共済によってサービス内容も異なりますが、中には振袖販売サービスを提供する県民共済があるのをご存知ですか?新品を購入する資金がない時は県民共済を活用し、振袖を安く購入するという対処法があるのです。

都民共済ブライダルプラザ

都民共済ブライダルプラザでは振袖販売会を開催しています。2018年は小物込みで79,800円の料金です。

仕立て後の振袖が届くため、すぐに着られるようになります。現金払いの他、クレジットカード払いもできるため、手持ちの現金が少なくても大丈夫です。

埼玉県民共済

例えば埼玉県民共済では仕立て代込み、29点一式揃って69,700円の料金で提供しています。振袖1,000枚、袋帯1,000枚から好みのものを選ぶことが可能。振袖の販売会は1月、3月、5月、7月、9月の開催日に実施されます。

販売会にて好みの振袖を選び、購入した後は3か月ほどの期間で手元に入ります。当日までに間に合うよう、販売会にて振袖を購入して下さい。さらに写真撮影もお得な料金で利用することが可能です。

バイトで稼ぐ

お金がない時はお金を稼ぐのが一番の方法です。専業主婦の方は時間を見つけて稼いでみてはいかがでしょうか。

日雇いバイトでお金を稼ぐ

家事もあるので時間がない時は日雇いバイトで稼ぐ方法が有効です。日雇いバイトというと肉体労働できついイメージが強いですが、テレフォンオペレーターや事務など体力のない方でも働ける日雇いバイトは意外と多いです。バイトルのようなバイト求人サイトで日雇いバイトの検索ができます。

身の回りのものを売る

身の回りのものを売るのも、即効性があり有効ですね。

ブランド品を売って現金に換える

高価なブランド品を持っている場合はブランド品買取店で売って現金に換える方法があります。買取プレミアムのような宅配買取で依頼できる買取店もあるため、忙しい時でも大丈夫です。

まとめ

ここまで振袖を着させてあげたいけどお金がない時の対処法について解説してきました。一生に一度のことですので、何とかしてやりと思うのが親心でもあります。バイトでお金を稼いだり、身の回りのブランド品等を売ることが比較的簡単にできる方法なのではと思います。

・振袖一式購入すると20万円から30万円ほどの費用がかかる
・振袖一式レンタルした場合は10万円から20万円ほどの費用で済む
・お母様の振袖をリメイクして娘さんに着させる
日雇いバイトで振袖の費用を稼ぐ
・高価なブランド品を持っている場合は買取店で売る