セブン銀行カードローンの延滞

セブン銀行はセブンイレブンでもおなじみで、知名度も高い銀行です。セブン銀行にもカードローンはあり、遅延損害金がかからないなど他のカードローンにはない特徴があります。

遅延損害金がかからないのはかなり珍しく、止むを得ず支払いが遅れてしまった時には嬉しいサービスですが、延滞することそのものは将来にわたり悪影響を及ぼすことです。

そこで、延滞は将来にどんな悪影響があるのか、それを防ぐために今できる行動についてまとめました。

セブン銀行カードローンとは?

セブン銀行カードローンの特徴を簡単にご紹介します。

対象年齢 満20歳以上満70歳未満
金利 14%~15%
利用条件 セブン銀行口座を持っている
一定の基準を満たし指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる
借入限度額 10~100万円(5コース)
新規の場合は、10万円、30万円、50万円の3コースより選択
遅延利率 なし

セブン銀行の口座を持っていることが利用条件となっていますが、まだ口座を持っていなくても大丈夫です。カードローンの申込手続きと同時に口座開設の手続きも可能です。

セブン銀行カードローンの最大の特徴は、遅延損害金が発生しないことです。一般的なカードローンでは返済を遅延すると、遅れた日数分遅延損害金が発生するのですが、セブン銀行カードローンではこの遅延損害金が発生しないんです。

セブン銀行カードローンの返済方法

延滞しないために大切なことは、どのような方法で返済できるのかよく理解しておくことです。セブン銀行カードローンの返済方法は大きく分けて2つあります。

1つは約定返済、もう1つは随時返済です。

約定返済

毎月1度、銀行口座から自動引き落としで返済をする方法を約定返済と言います。

セブン銀行カードローンはセブン銀行口座が利用の条件となっており、返済用の口座もセブン銀行口座となります。約定返済日は毎月27日となっており、セブン銀行の口座から最低返済額が自動引き落としされます。

27日が土日祝日だった場合には、翌営業日が返済日となります。返済日が後ろ倒しになることはあっても、27日より早まることはないので安心してください。また、最低返済額は借入限度額毎に以下のように決められています

借入限度額 毎月の最低返済額
10万円 5,000円
30万円、50万円 10,000円
70万円、100万円 15,000円

一般的な銀行カードローンでは、借入残高によって返済額が変化することが多いですが、セブン銀行カードローンでは、借入残高がいくらになっても毎月の最低返済額は変わることがありません。

随時返済

ボーナスが出た際やお金に余裕がある時など、好きなタイミングで返済する方法を随時返済と言います。

毎月1度、約定返済日に返済していれば、カードローンを利用し続けることができます。しかしながら、約定返済日の返済は最低返済額のみとなっており、この場合どうしても返済期間が長くなり、支払う利息も増えてしまいます。

なのでお金に余裕がある時には、利息の負担を軽減し、支払総額を減らすためにも随時返済することをオススメします。

随時返済の方法以下の2種類です。

・セブン銀行ATMから直接入金して返済
・ダイレクトバンキングを利用してセブン銀行口座残高から返済

セブン銀行ATMからの場合は1000円単位、ダイレクトバンキングを利用する場合は1円単位で返済可能です。手数料も無料となっているので、余裕がある時に積極的に返済しましょう。

ただし注意点もあります。

それは、随時返済は毎月の約定返済には充てられない点です。随時返済はあくまでも臨時の返済のため、たとえ多めに返済したとしても、それとは別に毎月27日に最低返済額の口座引き落としによる約定返済は行われるので注意しましょう。

カードローンの延滞を防ぐために今できる行動とは?

カードローンの延滞をしないために今できる行動は、このようなものがあります。

・ 給与口座をセブン銀行の口座にする
・ セブン銀行口座はカードローン引落専用にする
・ 通知メールサービスを利用する
・ 自動入金サービスを利用する
・ お金を何としても工面する

どれも不可能なものではありません。

少しの工夫となんとかしようという気持ちでできるものばかりです。

給与口座をセブン銀行の口座にする

まず、セブン銀行のカードローンの返済のためのお金を確保するやり方です。

給料日当日に全額引き出して、必要なお金を封筒に分けていく・・・という計画的な人は問題ありませんが、なかなかそのようなことはできません。なんとなく10万円引き出して、足りなくなったら5万円、3万円引き出すという人が多いのではないでしょうか。

給与口座をセブン銀行の口座にしておくことで、支払いまでにいくらか残っていてそれが返済に充てられるという方法が、うっかり忘れも防止できる方法です。

毎月27日が引落日

セブン銀行のカードローンは、毎月27日が引落日と決まっています。給料日が25日だととても好都合です。給料日に全額引き出さない限り、自然とカードローンの返済にまわせます。

セブン銀行口座はカードローン引落専用にする

カードローンはセブン銀行の口座からの引落と決まっています。

他の引落をセブン銀行にしてしまうと、うっかり別の引落だけされてカードローンの引落は残高不足でできなかったということもあります。何よりもカードローンの支払いを優先して行うためにも、セブン銀行の口座はカードローンの引落専用口座にしておくと良いですね。

通知メールサービスを利用

セブン銀行では、カードローンに関する通知メールとして以下のようなサービスがあります。難しい設定は不要で、セブン銀行のドメインを受信拒否にしないという点だけ注意すれば簡単に利用できます。

・借入通知、随時返済した際の通知
・カードローン返済予定日の通知
・約定返済の通知

借入通知、随時返済した際の通知は、利用した際に随時送られてきます。カードローン返済予定日と約定返済の通知は、毎月決まって送られてきます。この通知メールを受信するようにすれば、返済日をうっかり忘れてしまうなんてことも防ぐことができます。

自動入金サービスを利用する

返済日に口座残高が不足しているとすぐに利用停止となってしまいます。

通知メールを受信することにより返済日を覚えていても、セブン銀行口座をメインバンクとして使っていない場合、セブン銀行口座に入金を忘れてしまうこともあるかもしれません。そんな時に便利なのが、自動入金サービスです。

自動入金サービスは、普段お使いのメインバンクから、ローンの返済額を毎月自動的にセブン銀行口座に移動してくれるサービスで、手数料も無料なんです。メインバンクはセブン銀行ではなくても、毎月自動的にセブン銀行口座に入金してくれるので返済日にセブン銀行口座の残高確認をする手間を省き、残高不足を防ぐことができます。

お金を何としても工面する

1日でも支払いが遅れないようにするためになんとかしてお金を工面することが重要です。

延滞しそうになってセブン銀行に連絡し、支払のめどが立ってから支払いをするのも良いですが、それでは個人の信用が失われてしまいます。可能な限り支払日に間に合わせるように、何としてもお金を工面しましょう。

家族に借りる

1番手っ取り早いのは家族、親に借りることです。

確かに家族に借りるのは気が引けますし、お金に困っていると思わせたり心配をかけてしまうのは心苦しいですよね。でも、延滞して起きるリスクを考えると家族に借りてでも支払をしておいた方が良いのです。何とかお願いしてみましょう。

日払いバイトをする

1日仕事をすれば目安として大体1万円は稼げます。

今現在働いている人は休日を利用して1日だけ働くのも良いです。今働いていないという人も日雇いバイトで週5日働けば、それだけで5万円稼げます。バイトルのような求人サイトを利用すれば、自分にピッタリの仕事を見つけることができます。先ずは、チェックしてみましょう。

不用品をお金にかえる

副業ができない仕事だったり、日払いのバイトが難しいという場合は、家にある不用品をお金に換えてえてしまいましょう。お金にするまでに時間はかかりますが、ヤフオクやメルカリという方法もありますし、近くのリサイクルショップを利用する方法もあります。

ブランド品があれば簡単に支払額くらいのお金は手にできますし、着なくなった服等もたくさん売れば、返済額には届くかもしれません。

もし、外出するのが面倒な場合、買取プレミアムでは、出張買取や宅配買取といったサービスもあります。出張買取なら最短30分で自宅まで訪問してくれるのが特徴です。もちろん査定やキャンセル料は無料です。査定額だけ知っておいても損はありません。

セブン銀行カードローンには遅延損害金がない!

驚きなのは、セブン銀行のカードローンには遅延損害金がないのです。

カードローンで遅延損害金がないというのはとても珍しいです。一般的に遅延損害金は、通常の金利よりも高く設定されていて、支払が遅れると多くの利息を支払わなければならないのです。ですがセブン銀行カードローンには遅延損害金がないので、支払が遅れても通常の金利だけの支払で大丈夫です。

遅延損害金がなくても1日もはやく払う

遅延損害金は発生しませんが、だからと言ってゆっくり支払いをすれば良いというものではありません。

支払いが遅れるというのは、将来に悪影響を及ぼします。遅延損害金が発生しようとしまいと、1日でもはやく支払うようにしなければなりません。ちょっと遅れてしまったけど、遅延損害金がなくて良かった・・くらいに考えておいた方が良いですね。

延滞は将来に悪影響を及ぼします!

知らずに延滞をしていると、将来後悔することになりかねません。延滞するとどんな影響があるかまとめました。

・ 個人信用情報に傷がつく
・ クレジットカードやローンの審査に通りにくくなる
・ 社内ブラックになる
・ 督促状が届く
・ 一括返済や差し押さえになることもある

延滞は個人信用情報に傷がつく

カードローンやクレジットカードを新たに作るときには、審査が行われます。この審査は、きちんと支払ってくれる人かを見極めるために行います。

そのためカード会社は個人の信用情報を共有していて審査の時に利用するのですが、延滞をすると個人の信用情報に記録されてしまいます。すると個人信用情報に傷がつき、一気に信用が失われてしまいます。

クレジットカードやローンの審査に通りにくくなる

ライフステージが変わる中で、車のローンや住宅ローン、クレジットカードを契約する場面があると思います。しかし、いざ契約しようとしても、個人信用情報に傷がつくと審査に通るのが難しくなります。海外に行くのにクレジットカードが必要でも作れないとなると困ります。

社内ブラックになる

金融事故などの情報は5年〜10年で個人信用情報機関から削除されます。しかし、セブン銀行内での情報には残り続けますので、セブン銀行内では10年経過しても延滞情報が残っている可能性が高いです。何かセブン銀行やセブン銀行グループで審査の必要な契約をしようとしても、契約が難しいでしょう。

「きちんと返してくれる人」が大切なので、延滞すると返してもらえないのではと考えるのは当然のことではあります。

督促状が届く

通常、支払いが遅れるとセブン銀行から連絡が来ます。その時に対応しなかったり、約束の日に支払いがなかったり、一定期間を過ぎるとセブン銀行から督促状が届くことになります。督促状は郵便で届くので、もしセブン銀行のカードローンを家族に絶対に知られたくないという人は、家族にバレてしまうリスクも高まります。

一括返済や差し押さえになることもある

長期間支払いが行われなければ、カードローンの強制解約や一括返済を求められる可能性もあります。それでも支払いができなければ最終的に差し押さえになることもあります。

差し押さえになると、給与や預金口座を差し押さえられたり、保険や家財を差し押さえて返済にあてるのです。

まとめ

カードローンは便利ですが延滞してしまうと将来に大きな影響を及ぼしてしまいます。

今回は簡単に今すぐ起こせる行動をいくつかご紹介しました。どれも難しいものではなく、セブン銀行にある制度も積極的に利用する方法です。自分に合った方法で、ぜひ延滞をしないで賢くカードローンを利用してくださいね。

・ 給与口座をセブン銀行の口座にしてうっかり支払い忘れをなくす
・ 毎月27日がカードローンの引落日
・ 返済予定日をお知らせしてくれる通知メールサービスを利用
・ 家族に借りる、日払いバイトや不用品の売却でお金を用意する
・ セブン銀行カードローンには遅延損害金がない
・ 延滞すると個人信用情報に傷がつき、審査に通りにくくなる
最終的には一括返済や差し押さえになる可能性もある