ホストクラブのつけが払えない

男性ホストが女性のお客さん相手に接待するのがホストクラブです。

時間制限のないフリータイム制が多くなっており、日常では味わえない体験ができます。
ストレス発散も期待できるため、ホストクラブにハマってしまう女性もいてます。

ホストクラブを利用すれば当然ながら料金が発生しますよね。通い詰める女性の中にはつけが払えないといったことも見られますが、一体、払えないとどうなるのか、困った時の対処方法などについて説明していきます。

高額な料金がかかるホストクラブ

ホストクラブは街の飲み屋や居酒屋のような通常の飲酒店ではありません。良い気分になって勧められるままワインやシャンパンなどをオーダーすると高額な料金の支払いが待っているのです。

シャンパンはホストクラブの中では比較的手軽ですが、それでも数万円。ドンペリのプラチナといった高級シャンパンは80万円ほど必要と言われています。そんな高級なお酒でシャンパンタワーを頼んだら大変です。

お酒を飲んでいない状態なら冷静な判断ができるのではないでしょうか。しかし人によってはアルコールが入ると難しくなるために注意が必要です。

ホストクラブの料金支払方法は?

ホストクラブによって異なりますが主に次のような支払方法があります。

・現金払い
・クレジットカード払い
・つけ払い

クレジットカード払いに対応しているホストクラブは多いです。

そのためクレジットカードさえ持参すれば、基本的には現金を持っていなくても遊べます。しかし利用可能枠を超えた支払はできません。現金で支払っている感覚が無くなると、ホストクラブで浪費しかねないために注意が必要です。無理のない範囲で遊ぶことが大切ですね。

つけ払いとは?

馴染の飲み屋や居酒屋で良く見られるのが「つけ払い」です。

つけ払いは売掛金とも呼ばれており、お得意さんに対する債権の一種となっています。お客さんが商品やサービスの提供を受けた後、一定期間後に支払することをお店側に支払いの約束をする。このような債権を売上債権と呼びます。

ホストクラブのつけ払いも同じような仕組みになっています。しかし通常の飲み屋や居酒屋ではお客さんに無理な勧め方は殆ど行いません。

ホストクラブに勤務しているホストは競争の激しい世界です。中には厳しい競争に勝ち抜くため、高額なオーダーを頼み込むホストが見られます。

つけが払えないとどうなる?

ホストクラブの未収制度

通常の飲み屋や居酒屋ではつけ払いの損失を被るのはお店側です。

しかしホストクラブには未収制度があり、つけ払いの回収ができない場合は担当したホストが被るのが基本です。高額な料金が発生すると支払せずに「飛ぶ」というケースが良く見られます。お客さんがつけ払いできなくなると担当ホストから厳しい取り立てに合うことになります。

債権回収業者に売り渡す

場合によっては債権を回収業者に売り渡すこともあります。売り渡した回収業者が司法書士など国家資格を持つ者であれば、違法な取り立てに合う心配は少ないです。

しかし非合法な債権回収業者に売り渡された場合は注意が必要です。払えない時は家族に取り立てが行われる恐れがあります。なかには闇金から借金して返すように言ってくるホストが見られます。余計問題が大きくなるため、言葉に乗ってはいけません。

返済不要なケースはあるの?

売掛金には消滅時効がある

ホストクラブのつけ払いでも返済不要になるケースがあります。売掛金には消滅時効があり、過ぎると売掛金が消滅するのです。時効対象となる債務によって時効の年数が変わります。

・時効1年(宿泊料金や運送費や飲食代など)
・時効2年(月謝や教材費、製造業や小売業などの売掛金)
・時効3年(診療費や設計費、車の修理代、工事費など)
・時効5年(それ以外の債務)

ホストクラブでは飲食代に該当しますので時効は1年となります。ただし時効を迎える前に様々な方法で回収を行ってきます

消滅時効の中断

消滅時効が中断となると1年では時効が成立しません。1年以上過ぎているホストクラブのつけでも支払することが必要です。次のような方法が行われると時効が中断してしまうために注意して下さい。

・訴訟が行われた
・支払催促が行われた
・内容証明郵便により催促された(効力6か月)
・民事調停や即決和解の申立が行われた
・支払約束書などで借金の存在を認めた
・借金の一部を弁済した
・借金支払の猶予を申し入れしたなど

ホストに嫌われたくないと思い、一部だけ支払すると消滅時効が中断するために注意が必要です。ホストクラブのつけ払いは時効があってないようなものです。

それでは、払うつもりはあるが、手持ちがなく払えない。実際、どの様な方法で対応したら良いのでしょうか。金額にもよりますが、以下の対処方法を参考にしてみてください。

払えない時その1(分割払い)

クレジットカードの分割払い

そもそも、つけで飲むという方法を取らない方法ですね。分割払いができるクレジットカードがあります。1回払いでは厳しい場合、分割払いの回数を指定すると良いでしょう。

ホストクラブで1回払いのみ、分割払いはできないと言われても、後から分割払いに変更できるクレジットカードであれば大丈夫です。変更手続きはインターネット、または電話で行えるクレジットカードが良く見られます。

ただ、高額な支払ほど、支払回数が多いほど手数料の負担は増えていきます。分割払いに変更すると毎月の返済が楽になりますが、なるべく少ない支払回数を選んだほうが良いでしょう。

内容証明郵便を送付

つけで飲んで支払いが滞ってきた。でも、今のつけ払いの期日までに間に合わない、分割支払いしたい時、そんなときは、内容証明郵便で分割払いの意思表示をする方法です。

担当ホストに直接会って分割払いに応じて貰えるように交渉すると身に危険が及ぶ恐れがあるため、書面で通知したほうが良いでしょう。

通常のはがきや封書を送付しただけでは、後で受け取っていないと言われる可能性があるため内容証明郵便で送付して下さい。何時誰が、どんな内容の書面を誰に送付したのか、内容証明郵便では郵便局が証明しています。内容証明郵便に記載した内容通りに分割払いを行うことが必要です。

ただし分割払いが困難になり、払えなくなると裁判を起こされる恐れがあります。内容証明郵便が裁判での証拠となるため、遅れないようにして下さい。

払えない時その2(バイトする)

クレジットカードなどで分割払いしても、総額では大きな負担となりますよね。毎月の支払額が大きいと続けるのが困難となりかねません。そんな時はバイトなどで働いて稼ぐという方法があります。バイトで稼いだ給料を分割払いに回していくのです。

近頃ではインターネットの普及によりバイト求人サイトが増えてきました。自宅にいながら求人情報を探せるために便利です。

期日まで日数が無い時は?

バイトは月に1回の給与が基本ですよね。つけの期日まで日数が無い場合は間に合わないことがありました。そんな時は日雇いバイトで稼ぐと良いでしょう。

日雇いバイトであればその日のうちに給料が貰えるため、すぐホストクラブのつけ払いに回せるようになります。短期間で集中して稼ぎたい時にもピッタリです。「バイトル」では日雇いバイトの求人情報も扱っているため、気になる時は検索してみて下さい。

払えない時その3(身の回りのものを売る)

人によっては日雇いバイトでも働く時間が無いことがありました。中には副業を禁止している会社もあるため、他で稼ぎたくてもできません。

そんな時は現在持っているブランド品を売るという方法があります。シャネルやグッチ、ヴィトン、プラダ、フェラガモなど人気の高いスーパーブランドほど高価買取が期待できます。

近頃では「買取プレミアム」のような持込買取、出張買取、宅配買取を提供する買取業者が登場してきました。持込買取であればその場で査定、その場で現金払いされるため、つけ払いの期日まで日数が無い時にも便利です

店舗が遠方な時は出張買取、または宅配買取を利用すると良いでしょう。流行遅れになると査定に響く恐れがあるため、流行デザインのものはなるべく早めに売ることが大切です。また、状態が悪いとブランド品であっても満足な査定が付かないことがあります。

いずれにしても、ブランド品をお持ちの方は、一度、無料査定を試してみてはいかがでしょうか。

払えない時その4(専門家に頼む)

ホストクラブでつけが払えない時のトラブルは多いです。

借用書に法外な利息が記載されていた、空白の借用書にサインさせられ高額な請求を受けたなどのトラブルもあります。そんな時は弁護士に代理人になって貰う方法が有効です。弁護士が間に入りますので身に危険が及ぶ心配は少ないです。

弁護士に依頼した場合、取り立てのストップやつけ払いの減額などの交渉を行います。
身に覚えのない請求や法外な利息は無効となりますので、困った時は弁護士に相談すると良いでしょう。弁護士に依頼すると報酬が発生しますので、相談時の説明を良く聞いておいて下さい。

中には自己破産を考える方が見られますが、ホストクラブでの浪費は免責不許可事由に該当し、自己破産できない場合があるために注意が必要です。。

まとめ

ここまでホストクラブのつけが払えないとどうなるのか、どんな対処方法があるのかなどについて説明してきました。

・ホストクラブでは現金払い、クレジットカード払い、つけ払いができる
・つけが払えなくなると担当ホストが被る
担当ホストから取り立てに合う
売掛金には消滅時効があるが、ホストクラブのつけ払いは微妙
・現金一括払いが無理な時は分割払いを頼む
弁護士に代理人となって貰う