闇金の見分け方

お金に困ったからと闇金から借りてしまうと後が大変です。しかし闇金について全く知らないとうっかり借りてしまう恐れがありますよね。

ではどうすれば闇金被害を防げるのでしょうか?

そんな疑問を持つ方のために闇金の見分け方や特徴、判別ポイントなどについてご紹介します。闇金被害に合ったらどうするのかも解説していくため、気になる方は参考にしてみて下さい。

闇金の見分け方

闇金の見分け方です。凄く重要です。以下にご紹介する闇金の特徴に当てはまる金融業者だった場合は要注意です。

1.貸金業者として登録されていないい

正規の金融業者がホームページを出す場合、登録番号を記載する事が必要です。無登録の金融業者は闇金である可能性が高いです。しかしウソの登録番号を記載する闇金もあるので、登録番号が記載されているので安心というわけにはいきません。

登録しているかどうか検索

そんな時は金融庁の登録貸金業者情報検索サービスを利用してみましょう。

登録貸金業者情報検索サービスでは登録番号、所在地、商号・名称などで検索できるため、本当の登録番号かどうかすぐに分かります。ホームページ記載の情報と検索結果が食い違う金融業者だった場合は利用しないほうが良いです。また、日本貸金業協会のHPでも協会員の検索ができます。

気になる方は、金融庁と日本貸金業協会の両方でチェックしてみてください。

2.ブラックでも借りられると宣伝

正規の金融業者ではきちんと審査しているので、通常、ブラックリストに掲載されている人は借りるのが困難です。個人信用情報に過去の金融事故が記載されている事をブラックリストと呼んでいます。以下の内容で、心当りがある人はブラックリストに掲載されている可能性があります。

・長期の返済延滞(3か月以上、61日以上)
・代位弁済(借主に代わって借金を弁済)
・債務整理(任意整理、個人再生、自己破産など)

闇金では銀行や消費者金融など、どこへ申込みしても審査に通らない人をターゲットにしています。ブラックでも借りられると宣伝している金融業者は闇金の可能性があります。

ブラック・多重債務でも融資可と書いてあるビラには注意

街の電柱などに「ブラック・多重債務でも融資可」と書いてある宣伝を目にした事はありませんか?勝手に街の電柱などにビラを貼り、宣伝してはいけないのですが、繁華街などでは見かける事があります。そんな金融業者には手を出さないほうが無難です。

3.制限を超える利息を取る

「利息制限法」という利息に関する法律があるのを知っていますか?「利息制限法」の上限を超えた利息を取る金融業者は闇金である可能性大です。借主を完済できないように持っていき、高利息を取り続けようとする闇金も…。ちなみに、「利息制限法」の上限は、以下の通りです。

・借入金10万円未満/年20%
・借入金10万円以上100万円未満/年18%
・借入金100万円以上/年15%

つまり年20%を超える利息は違法という事ですね。正規の金融業者であれば年20%以内でお金を借りられるはずです。

4.違法な取り立てを行う

闇金は違法な取り立てを行う事が多いです。違法な取り立てが続くと精神的にも大きな負担がかかってしまいますよね。以下のようなことは、違法な取り立てとして、禁止されています。

・暴力的な取り立て
・大声や乱暴な言葉を使う取り立て
・自宅に多人数で押しかける取り立て
・退去を求めても長時間自宅に居座る取り立て
・債務者や保証人以外の人に取り立てを行い、拒否されても続ける取り立て
・電話や電報、電子メール、ファクシミリ、訪問による反復継続した取り立て

これらは、違法な取り立てです。借入前にはわかりにくいですが、違法性のある行為であることは知っておいて損はないと思います。

5.携帯電話だけで営業する

固定電話番号ではなく、携帯電話番号で営業する闇金が良く見られます。闇金が使用する携帯電話番号は他人名義、架空名義という場合があり、被害に合っても居場所を特定するのが難しいです。

090金融には注意

金融業者のビラやチラシを確認してみて下さい。社名と携帯電話番号しか記載していない場合、090金融と呼ばれる闇金の可能性があります。闇金に良く見られる手口です。注意して下さい。

6.官報を見て破産者にダイレクトメールを送り付ける

闇金の勧誘手口の中にダイレクトメールを送り付けるというものがあります。自己破産すると国が発行している官報に住所氏名が掲載されるのを知っていますか?闇金は官報で破産者の住所氏名を調べているのです。

知らない金融業者からダイレクトメールが来ても開封しない

破産者ではなくても闇金からダイレクトメールが届く可能性があります。知らない金融業者からのダイレクトメールだった場合、開封せずに捨てましょう。

7.クレジットカードで換金性の高い商品を購入させる

闇金の中には顧客のクレジットカードで換金性の高い商品を購入させる手口を使う場合があります。ホームページに90%以上など高い還元率を記載していますが、実際の還元率はもっと低いです。

実際の還元率が50%だった場合、商品代金の半分しか現金ができません。手元に入る現金が半分でも、商品代金全額の支払が待っています。

評判の悪いクレジットカード現金化業者には注意

ネットで評判の悪いクレジットカード現金化業者には注意が必要です。そもそも換金目的のクレジットカード利用はカード会員の規約に違反してしまいます。カード会社に換金目的の利用がバレてしまうと、カード利用停止や会員資格はく奪となる事があるため、クレジットカード現金化は利用しないで下さい。

闇金だと気付かずに借りてしまうケース

細心の注意を払っていても闇金だと気付かずに借りてしまうケースがあります。どんなケースで気付かないのか、知らない間に、、と大事故につながらないようにも、気になる人はチェックしてください。

1.大手のグループ会社を装うケース

大手企業の社名を一部に使用し、まるでグループ会社のように装う闇金があります。「大手のグループ会社だから大丈夫だろう…」と思ってしまいますよね?本当にグループ会社かどうか、公式のホームページなどで良く調べたほうが良いでしょう。

2.勝手に振り込んでくるケース

口座にお金を勝手に振込みし、法外な利息を取ろうとする闇金も存在しています。金融業者からお金を借りる時に必要な金銭消費貸借契約は勿論、行われません。

押し貸しと呼ばれる手口ですので、言われるままに返済しないで下さい。何の契約もない金融業者は利用しないほうが良いでしょう。

3.うちでは貸せないと言い闇金を紹介するケース

うちではお金を貸せないが、この金融業者なら借りられると闇金を紹介する手口もあります。紹介した金融業者への手数料、紹介先の闇金への法外な利息とダブルで取られかねません。

紹介する金融業者と闇金が裏で繋がっているケースも…。貸す気はさらさらなく、最初から闇金を紹介するつもりなのです。

少額であっても闇金から借りてはいけない理由

闇金は5万円~10万円など少額融資を行う事が多いです。「闇金のようだけど少額なら大丈夫だろう…」と考えてはいけません。

利息が膨大に膨らむ

闇金はトイチやトサン、トゴなどの法外な利息となっています。例え少額であっても雪だるま式に利息が膨らんでしまう事がありますよ。年率に直すとどれほどの高利息になるのかは次をご覧下さいね。

・トイチ(単利365%/複利3,142%)
・トサン(単利1,095%/複利1,441,791%)
・トゴ(単利1,825%/複利267,504,316%)

トイチでも複利だと恐ろしいですよね。トゴの複利267,504,316%はもはや天文学的な数字と言えるでしょう。

もしも、闇金の被害に合ったらどうする?

闇金による違法な取り立てが始まっても多くの人で「どうしたら良いのか分からない…」と戸惑う事が多いです。そんな時は一人で悩まず、すぐに専門家に相談した方がいいです。

闇金に強い弁護士や司法書士に相談

弁護士や司法書士に相談してください。特に、闇金被害の解決実績があり、得意な専門家を探して相談しましょう。

警察に相談したら闇金を逮捕してくれるのか

弁護士や司法書士の他、闇金被害に合った時に頼りになるのが警察です。警察に相談したら闇金を逮捕してくれるのでしょうか。事件または事件性がないと判断されると警察が動いてくれない可能性があります。特に、090金融のように違法性の判断が難しい場合、必ず逮捕してくれる保証はありません。

闇金に脅されたら警察に連絡しましょう

少額融資で警察に逮捕されてしまうのでは割に合わないので、警察が出てくると闇金は引き下がる事が多いです。脅す行為は十分、違法性があると言えますので、警察に相談してみましょう。

まとめ

今回の記事では闇金の見分け方、判別ポイントなどをご紹介してきました。知らない間に闇金から借りていたとならないように、気を付けてみてください。

・違法な高利息を取るのが闇金。
貸金業者として登録していない業者は怪しい
・携帯電話で営業してくる金融業者も要注意
・直接貸し出しするのでなく、闇金を紹介する業者も存在する
大手のグループ会社を装って近づく場合もある
・闇金被害に合ったら早期に専門家や警察に相談