オリックス銀行のカードローンは金利も安く、限度額も高いのでまとまったお金が必要になった時、便利に利用できます。しかしながら、日々利用していく中でうっかり支払い忘れをしてしまったり、支払いができなかったということもありえますよね。
そんな時に気になるのが延滞をしたことで、何か悪影響が及ぶのではないかということ、ブラックリストに載るのではないかということ等でしょうか。1日でも延滞するとどんな影響があるのか、ブラックリストに載るとはどういう場合か、将来的にどう影響していくのかを詳しくまとめました。
カードローンを1日遅れるとどうなる?
カードローンの支払いをうっかり忘れていたり、どうしても期日までに支払いができないということもありますよね。そういう場合はどうなってしまうのか不安だと思います。
もしもカードローンの支払いを1日遅れてしまうと、遅延損害金が発生。電話がかかってきます。
遅延損害金が発生する
オリックス銀行カードローンの遅延損害金は「借入利率+2.1%」がかかります。
例えば17.8%で20万円借入していた場合に10日間延滞してしまうと、
20万円×19.9%÷365日×10日=1090円 発生します。
通常の返済額に加えて遅延損害金を支払わなければならないのです。遅延損害金は罰金のようなものなので、1円でも支払いたくないものです。無駄なお金を払わなければならないので、1日でも延滞を行わないようにするのが重要です。
電話がかかってくる
支払日を過ぎるとオリックス銀行のカードローンから連絡がきます。
連絡は支払日を1日でも過ぎるとくる場合と、何日かたってから連絡がくる場合があります。長く契約している人は信頼度も高いので数日経過してから連絡がくることが多いです。うっかり忘れもあるので、電話ではいきなり怒られるのではなく「お支払いをお忘れではないでしょうか」という感じでかかってきます。できれば支払日に遅れてしまったり、遅れそうな場合はこちらから連絡を入れておくのが望ましいです。
1日の延滞は将来に悪影響を及ぼす?
1日の延滞で将来に大きく悪影響を及ぼすことはありません。
ただし、延滞情報がどのように共有されるかと言うと、銀行やカードローンの会社、クレジットカード会社などが個人信用情報に支払情報などを定期的に報告しています。新しくクレジットカードや自動車ローンの契約をしようとした時に、審査の段階で個人信用情報に問い合わせを行います。その時に短期の延滞であればそれほど審査に影響することはありませんし、ブラックリストよりもずっと短い期間で情報は消えます。
短期の延滞を何度も繰り返すのは危険!
1日の延滞で悪影響を及ぼすことはそれほどないとお伝えしましたが、1日〜数日の遅れを頻繁に繰り返していると将来に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、将来新しく契約して審査を受ける時に、その会社が個人信用情報機関に問い合わせて情報を見ます。
そこに頻繁に延滞を繰り返していることがわかったら、「本当に貸して大丈夫なのか」と思われてしまい、審査に通らない場合もあります。1度や2度なら、何かあったのかもしれないと思われますが、何度も頻繁に起きると良い印象にはなりません。
1日の延滞情報が個人信用情報から消えるのはいつ?
日本には3つの個人信用情報機関があり、銀行やカードローンの会社によって加盟している個人信用情報機関は異なります。オリックス銀行カードローンは、3つとも加盟しています。
例えば、CIC(シーアイシー)という個人信用情報機関の場合、個人信用情報から短期の延滞情報が消えるのは2年後です。CICでは、毎月の入金状況が記録されるのが特徴で、この記録は24ヶ月分残ります。請求額通りの入金があったか、一部入金だったのか、延滞したのか、というのが1ヶ月ごとに表示されるのです。
信用情報に記録が残る
信用情報の中には、入金情報というものがあり、直近24ヶ月分の入金の状況が記録されています。返済日から1日でも遅れるとこの入金情報に遅延として記録されます。実際には遅延という言葉ではなく、下記の項目のいずれかが記録されます。
P・・・請求額の一部が入金された
R・・・お客様以外から入金があった
A・・・お客様の事情でお約束の日に入金がなかった(未入金)
B・・・お客様の事情とは無関係の理由で入金がなかった
C・・・入金されていないが、その原因もわからない
‐・・・請求もなく入金もなかった
空欄・・・請求会社から情報の更新がなかった
直近24ヶ月で「入金がなかった」月に印が付くだけですが、印の数や項目によってはカードローンやクレジットカード等の審査の際にマイナスになる可能性があります。
延滞したのに個人信用情報機関に延滞記録がつかないケースもある
銀行やカードローン会社が個人信用情報機関に報告するのは銀行や会社が決めた日になります。
例えば8月10日が請求日で、8月15日に支払ったとなると請求日に間に合わなかったので、通常は延滞したと報告されます。しかしながら、そのカードローンの会社の報告日が8月20日だった場合、8月20日には支払われている状態なので、通常通り入金があったと報告される場合もあります。
これは会社によって対応がまちまちなので、遅れても大丈夫とは言えません。個人信用情報機関に開示請求をした時に、延滞したはずなのに通常通りの入金と記録されていて、あれ?と思ったら報告日の関係かもしれません。ただし、銀行のカードローンは1日でも遅れると延滞と報告されるようで、やはり請求日に支払うことが大切です。
自分の個人信用情報を調べるには
自分の個人信用情報を調べることもできます。
CICはインターネット開示、郵送開示、窓口開示の3種類があります。ネットと郵送開示の手数料は1000円(郵送の場合は+100円手数料がかかります)で、窓口開示の場合は500円です。その他の個人信用情報機関であるJICCやKSCも1000円と諸費用が必要です。
実際に1日でも支払い遅延をしていて、自分の個人信用情報がどういう状態なのか調べたい時は、是非開示請求してみてください。
ブラックリスト入りするのはいつから?
正確にはブラックリストというリストは存在しませんが、どこに審査を申込をしても借りられない状態なのをブラックリストに入っていると呼びます。延滞が原因でブラックリストに入るのは、一般的に61日以上、3ヶ月以上の支払い遅れがある場合のことを言います。
延滞以外でブラックリスト入りするのはどんな時?
延滞以外では、債務整理を行った場合や携帯電話の本体の料金が未払いの時はブラックリスト入りします。債務整理とは例えば自己破産や任意整理、民事再生、特定調停や個人再生などの法的に借金を0にしたり減額したりすることです。過払金の請求はブラックリストの対象外とされています。
携帯電話の未払いは、若者が延滞しブラックリスト入りする状況が増えています。高額な機種代を分割している場合、ローンを組んだと見なされるので、個人信用情報に登録されます。クレジットカードの延滞と比べてついつい遅れてしまう人が多く、実はブラックリストに入っていたというケースが多いです。
ブラックリストに載らないケースは?
ブラックリストに載らないのは、過払金請求、電気やガス水道の公共料金の支払い延滞などです。もし家族や配偶者がブラックリストに入っていても、あなたはそれが原因でブラックリストには入らないので安心してください。
過払金請求は個人信用情報のブラックリストには載りませんが、過払金請求をした会社では新たにローンを組んだりすることは難しいと考えておいた方が良いですね。
ブラックリスト入りすると将来に悪影響
ブラックリストに載ると、確実に、将来、悪影響が及びます。
若い時にブラックリスト入りしてしまい、結婚してマイカーローンを組みたい時、クレジットカードを契約したい時に審査に通らないというケースは多くあります。人生設計が狂ってしまうので、ブラックリストに載ってしまう行為には注意しなければなりません。
ローンやクレジットの契約ができなくなる
ブラックリスト入りすると、ローンやクレジットの契約ができなくなります。申込をして審査をされる時、個人信用情報機関に問い合わせをするのでその時点で発覚します。マイカーローン、住宅ローン、教育ローンなど家族のためにローンを組みたくても組めない状況は、辛いですよね。そのほかにもクレジットカードの申込ができず、海外旅行のためにクレジットカードを新規作成したくてもできないという状況に陥ってしまいます。
何年間ブラックリスト状態になるのか
長期の延滞や債務整理などの金融事故は、5年〜10年情報が残ります。
5年〜10年は申込を行なっても審査に通らないと考えておいた方が良いでしょう。長期延滞で強制解約になったケースや、法的な手段で借入額を減らした場合などは5〜10年経過してもその会社では審査に通らない可能性が高いです。その場合、他のカード会社を選ぶようにしましょう。
まとめ
1日でも延滞すると将来どうなるのだろうという不安があると思いますが、1日程度であれば将来に悪影響が及ぶことがないことが多いです。やむを得ず遅れてしまうこともあると思いますが、そのあときちんと支払いしましょう。
そうすれば、ブラックリストに載ることもなく、将来に悪影響が出ることも避けられます。なるべく早めに支払ってブラックリストに入ることがないようにしていきたいですね。
・ 支払日を過ぎるとオリックス銀行のカードローンから連絡が来る
・ 数日の延滞で悪影響はないが、頻繁に延滞するのはよくない
・ 個人信用情報機関によっては短期の延滞も2年間記録が残る
・ 約1000円で個人信用情報機関に開示請求できる
・ 長期延滞や債務整理でブラックリスト入りする
・ ブラックリスト入りはローンやクレジットの契約ができなくなる
・ 長期の延滞や債務整理などの金融事故は、5年〜10年情報が残る