ロレックスと言えば、高級腕時計メーカーとして最も知名度があり、人気があるモデルも多数あります。そんな数ある人気モデルの中で、ロレックス唯一のパイロットウォッチが、GMTマスターです。1955年発売当時からモデルチェンジを繰り返し、2018年に新作が登場し、定価の倍以上というプレミアム価格で取引されています。
そんなGMTマスター2の新作モデルについて、また並行価格は下がるのか、ご紹介します。
GMTマスター2の新作
2018年に発売されたGMTマスター2の新作についてご紹介します。
<スペック>
モデル名 | GMTマスターⅡ |
---|---|
型番 | 126710BLRO |
機械 | 自動巻き Cal.3285 |
素材 | ステンレス |
ケースサイズ | 40mm |
防水性 | 100m |
国内定価 | 954,000円(税込) |
新作の GMTマスターⅡには新型キャリバー3200系に GMT機能を搭載したCal.3235が採用されており、独自開発のクロナジー脱進機により、パワーリザーブが70時間にアップするなど、大幅にスペックが向上しています。
文字盤6時位置のSWISS MADEの間に、新しく「クラウンマーク」が施されています。新キャリバーを搭載したモデルにはこのクラウンマークが入っており、 GMTマスターだけでなく、新型ディープシーなどにも入っています。
特に、2007年に生産終了となった通称ペプシと呼ばれている赤青ベゼルが約10年ぶりにSSモデルで復活となり、人気を博しています。
GMTマスター2の新作の相場
待望のSSモデルでのペプシ復活となり人気を博した新型GMTマスター2の相場はどうなっているのでしょうか。登場した当初は250万円と、定価を大幅に上回るプレミアム価格で取引されていました。
<並行店新品相場>
2018年9月 2,060,000円~2,100,000円前後
2018年12月 2,070,000円~2,100,000円前後
2019年5月 2,170,000円~2,180,000円前後
<並行店中古相場>
2018年9月 1,950,000円~2,000,000円前後
2018年12月 1,950,000円~2,000,000円前後
2019年5月 2,150,000円~2,390,000円前後
9月になり登場時よりもわずかではありますが価格は下がってきましたが、並行新品で210万円ほど、並行中古品で200万円前後と依然定価の倍以上というプレミア価格で取引されており、12月になってもほぼ変わらない価格で取引されています。
また、2019年5月では、並行店新品、中古とも更に価格が高騰し、220万程で取引されています。
売却・即転売したら儲かるの?
仮に運よく購入ができ、更に購入後、即売却した場合、現状の買取相場は、150万円前後と予想されます。もちろん、商品の状態によっては、多少、異なる可能性もあります。
その場合、並行店の新品、中古品とも200万円程ですので、並行品を購入し即売却した場合、50万円以上の売却損が予想されます。全く儲かりません。
もし、定価(95.4万円)で購入できた場合、即売却した場合、約50万円ほどの売却益が発生することが予想されます。正規店での定価購入の可能性は極めて低いですが、もし購入できる機会があれば、50万円ゲットの大チャンスです。即買いです。絶対に損しない投資になります。
GMTマスター2の並行価格は下がる?
ペプシは人気が高く今でも流通量が非常に少なく、正規店での購入難易度もSSデイトナに匹敵するようです。値下がりを期待したいところですが、どうなるか今後動向が注目されています。
過去にミルガウスの事例あり
ちなみに、過去にはミルガウスが発表された2007年には定価の2倍近くついていましたが、その後、価格相場が急落。今では定価で買えるモデルになっています。
モデル名 型番 |
状態 | 2008年6月 並行店新品相場 |
2008年12月 並行店新品相場 |
差額 |
---|---|---|---|---|
ミルガウス 116400GV |
新品 | 160万円程 | 70万円程 | ▲約90万円 |
ですので、将来的には新作ペプシも価格はある程度下がるのではないかと思われます。定価で買えないなら今は静観、買うべきではないです。どうしても欲しい方は、良い時計ですので、プレミアム価格で購入下さいね。
GMTマスター2の並行価格が高騰している理由について
ペプシに限らず、ロレックスやその他の高級時計について、人気の割に流通量が少ないモデルは、価格が高騰し易いです。話題性があれば、尚更、その人気が続き、並行価格も強気な値段設定になることが多いです。
2018年にGMTマスターII新作が発売されました。今までのロレックスは、新作が出たタイミングで旧モデルを順次生産終了させてましたが、現時点では、新型と旧型が並行販売となっており、現在でもホームページには両モデルが並んでいます。
恐らく、新モデルの生産が間に合わない部分を旧モデルで補填できるからだと思われます。要は、まだまだよく売れているということですね。よく売れている背景は、中国人観光客の爆買いが一つの要因と言われています。ロレックス全般についても言えることです。個人の趣味の購入というよりも、完全に投資対象という感覚です。
ただ、中国人の日本での爆買いもいつまで続くかわかりませんし、長い目でみれば、新作ペプシも含めて、ミルガウスのときと同様に、ある程度下がってくるのではないかと思われます。
まとめ
GMTマスターはそんなロレックスがパン・アメリカン航空の国際線パイロットのために開発したロレックス唯一のパイロットウォッチです。
2018年に発売されたGMTマスターⅡ 126710BLROは、2007年に生産終了となったペプシカラーが約10年ぶりにSSモデルで復活し、登場当時、定価約95万円のところ250万円というプレミアム価格で取引されました。
ペプシカラーは人気が高く流通量が非常に少ないため、正規店での購入難易度もSSデイトナに匹敵しており、現時点では高いですが、今後、下がる余地もあり、定価で買えないなら、買うべきでないと考えられます。
・2つのタイムゾーンを把握可能な腕時計として開発された
・1983年には3つのタイムゾーンを把握可能なGMTマスターIIが誕生
・当時はGMTマスターIとIIの2つのモデルはベゼルの色で区別していた
・GMTマスターIは黒、赤青ベゼルの2つのタイプ
・GMTマスターIIには赤黒ベゼルのみ
・赤青ベゼルは通称ペプシカラーと呼ばれ一番人気
・2018年にペプシカラーがSSモデルで復活
・現在の並行品の相場は定価より高いが、下がる可能性も考えられる