交通違反の罰則金

交通違反を見つかってしまうと交通反則切符を切られてしまい、罰則金を支払わなければいけなくなります。しかし罰則金は高額になってしまうこともあり、支払えず困ってしまうこともあるでしょう。

交通違反の罰則金が支払えないとどうなるか、そして払えない時の対処方法をご紹介します。切符を切られてしまいどうするべきか悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

交通違反には主に2種類ある

交通違反で切られるキップには「赤キップ」と「青キップ」があります。赤キップは青キップに比べて重い違反なので、もらわないように安全運転を心がけなければいけません。

もっともどちらも違反には変わりないので、青キップも含めてもらわないように交通ルールを守りましょう。まずは2つのキップの特徴を解説します。

赤キップは酒気帯び運転などの重い違反

赤キップは「交通切符」で、危険な運転や事故を起こした人が切られてしまうキップです。

例えば無免許運転や酒気帯び運転をしたり、ひき逃げをしたりすると赤キップが切られます。交通違反をすると内容ごとに点数が決まっていますが、赤キップは主に違反点数6点以上の違反の際に切られます。

6点というと交通違反の前歴がなくても一発で免許停止になってしまう点数なので、仕事や日常生活にも支障が出てしまいます。赤キップを切られてしまうのは、避けたいものです。

青キップはスピード違反や駐車違反

青キップは「交通反則切符」で、赤キップに比べると比較的軽い違反に対して切られるキップです。例えば一時停止違反や駐車違反などが対象です。

青キップは違反点数でいうと主に6点未満の、免許を一発で停止にはならない違反時に切られます。赤キップに比べるとダメージは小さいですが、何度も繰り返すと免許停止等のリスクもあるのでくれぐれも切られないよう安全運転を心がけるのが大事ですね。

罰則金を支払わないと、最悪の場合前科が付いてしまう

赤キップも青キップも切られると罰則金を支払わなければいけません

青キップの場合支払えば前科が付くのは逃れられますが、もしも支払わないと前科が付くかもしれません。ここからは交通違反の罰則金を支払わない場合の前科の可否について解説します。

青キップは反則金を支払わなければ前科が付くかも

軽い違反である青キップの場合は行政処分の対象で基本的に刑事責任にはならず、反則金を支払えば前科は付きません。青キップは軽い違反なので件数も多く、すべて刑事罰にして裁判などを行っているとキリがないために反則金の支払いで済ませられるのです。

しかしもしも反則金を支払わないと裁判が行われ、最終的に有罪となり前科が付いてしまう可能性があります。おとなしく反則金を支払えば基本的に前科はつかずに済むので、青キップを切られたら資金を用意し、反則金を支払いましょう。

赤キップはもれなく前科の対象

赤キップは重い違反なので刑事責任の対象となり、裁判も行われます。裁判の結果有罪となると、最終的に前科が付きます。違反を認める場合は即決裁判としてすぐに手続きが終了しますが、違反をしていないなどの理由から認めない場合は裁判が行われ、最終的な処分が決まります。

罰則金が払えないと労役が課せられる

刻子違反の罰則金は指定日までに支払う必要があります。罰則金は、銀行や信用金庫、そして郵便局といった金融機関で支払えます。罰則金は違反から一週間以内に支払わなければならず、受け取ったものの「忙しいから支払いに行く余裕がなく、先延ばしにしたい」「手元に資金がない!」と思った方も多いでしょう。

特に金融機関は平日にしか開いておらず、営業時間も午後3~4時までと早めです。資金があっても、なかなか足を運びづらいのではないでしょうか。しかし期限を過ぎてしまうと様々なトラブルが起こってしまうので、支払いを先延ばしにするのは危険です。ここからは罰則金を支払わなかった場合にどうなるのかを解説します。

罰金を支払えないと差し押さえや労役の対象に!

罰則金を支払わないと、最終的に財産を差し押さえられてしまったり、労役が課せられてしまったりします。

例えば青キップの場合支払いをせずに40日程度経つと、「交通違反通告書」が届きます。

交通違反通告書にも納付期限が記載されているので、期限日までに支払えばOKです。ただしこの場合800円の交通違反通告書送付料金がプラスになってしまいます。交通違反通告書さえも無視していると警察からの督促や出頭要請が生じ、これらも無視すると刑事責任となり、最終的に裁判が行われた末に有罪となれば前科が付きます

そして交通違反の罰則金を支払わない場合に、財産の差し押さえが強制執行されてしまったり、労役場に留置されたりするのです。

罰則金の分割払いは基本的に不可能

罰則金は、基本的に一括払いで支払わなければいけません

罰則金は数万円と高額になってしまうケースもありますが、手元にまとまった金額がないと困ってしまいますが、一括での支払いが基本です。

納付期限を過ぎても10日以内ならセーフ

交通違反の罰則金の仮納付期限を過ぎてしまった場合でも、「交通反則通告センター」に足を運べば新たな納付書を発行してもらえます。もしうっかり7日間の納付期限を過ぎてしまったとしても、10日以内ならセーフです。納付期限を過ぎていたことに気づいたら、交通反則通告センターに行きましょう。

ただし交通反則通告センターは場所が決まっていて、銀行などに行くよりも手間も時間もかかります。わざわざ交通反則通告センターに行かなくていいように、できるだけすぐに罰則金を支払ってしまいたいですね。

交通違反の主な罰則金

埼玉県警察の場合を例に、主な交通違反の罰則金をご紹介します。

まず駐車禁止の場所で駐車違反をした場合は、普通車だと15,000円の罰金です。さらに違反点数も2点付いてしまうので、注意しましょう。もし駐車違反をした場所が駐停車禁止の場所だと、さらに3,000円高い18,000円の罰金・違反点数も3点にアップしてしまいます。

そして主に以下のようなうっかり行ってしまいやすい違反は、普通車の場合6,000円の罰則金+1点の違反点数になります。

・ 無灯火
・ 合図不履行
・ 定員外乗車
・ 初心運転者標識表示義務違反

違反をしてしまわないよう、注意しましょう。

スピード違反の場合はどのくらい速度をオーバーしているかで罰金と違反点数が変わります。以下の表に普通車のスピード違反における違反点数や罰則金をまとめたので、参考にしてください。

スピード違反 速度超過内容 違反点数 罰則金
一般道:30km~50km

高速道:40km~50km

6点 刑事罰対象
高速道:35km~40km 3点 35,000円
高速道:30km~35km 3点 25,000円
25km~30km 3点 18,000円
20km~25km 2点 15,000円
15km~20km 1点 12,000円
15km未満 1点 9,000円

スピード違反の場合安くても9,000円と高額になってしまうので、注意しましょう。

交通違反の罰則金を支払えない時の対処方法

交通違反の罰則金を支払えない場合は、対処法を利用して資金を用意しましょう。

支払わない場合でも最終的には強制的な差し押さえや労役により罰則金相当額を支払わなければいけなくなってしまうので、なんとしてでも資金を確保して支払わなければいけません

検察庁と交渉する

資金がないために罰則金をどうしても今支払うのが難しい場合は、検察庁とも交渉してみましょう。基本的に一括で支払わなければいけないシステムなので確実に期限を延ばしてもらったり分割払いにしてもらったりできるとは限りませんが、反省していることと支払う意志をしっかり見せれば、寛大に対応してもらえる可能性もあります。

一番良くないのは、支払えないからといって納付や警告を無視し続けることです。納付が届いたら、支払いを今すぐに終えられない場合すぐに検察庁で相談しましょう。

家族や友達に頼み込む

相談するのが恥ずかしい場合もあるかもしれませんが、周りに相談できる家族や友人がいるなら資金を貸してもらえないか相談するのも手です。

今までに何度も生活費などを借りた経験があったり、返さずにいたりすると相談が難しかったり、相談しても拒否されてしまったりするかもしれませんが、まずは頼んでみましょう。

いらないものを売却する

交通違反の罰則金を支払わずにいると最終的に財産の差し押さえや労役が課せられてしまいますが、強制的に財産や時間を奪われる前に自分でいらないものを売却してしまうのも手です。

例えばもう遊び終わったゲームや読み終わった漫画・小説、見終わったDVD等があるなら中古ショップで売却してはどうでしょうか。

お金を借りる

知人、友人からはお金が借りれないか、秘密にしておきたい。給料日までには少し時間があるけど、給料を前借りして、支払いに充当したい。そんな方には、カードローンが手っ取り早く資金を用意できる手段です。他者と面倒な相談などをする必要もなく、すぐに資金を借り入れて用意できます。

交通違反の罰則金は1週間以内と短い期間で支払わなければいけないですが、プロミスのカードローンは、Web完結で申し込むことで最短20分で審査を終え、即日融資も可能です。

セブンATMから現金を借り入れ、その足で銀行等に出向き罰則金を支払えます。罰則金の支払いにかかる時間と資金の確保の手間を、大幅に短縮できます。

ただし確実に即日で審査が終わるとは限らないので、カードローンで支払う場合も余裕を持って、早い段階で申し込み手続きをすることをオススメします。

時間がない場合は代理人に納付を頼む

交通違反の罰則金は、代理人が支払うことも可能です。罰則金の支払いはできるものの銀行等に払いに行く時間がないなら、代理人に頼みましょう

代理人に支払いを代行してもらう場合は納付書の氏名や住所に違反者本人の情報を記入し、銀行等で支払ってもらいましょう。

まとめ

交通違反の罰則金は、速やかに支払いましょう。逃げることは絶対に不可能です。どうしても難しい場合は、今回の対応策も一度、検討してみくださいね。

・ 赤キップは刑事責任、青キップは反則金を支払えば行政処分で終了
・ 交通違反の罰則金を支払わないと、本来前科がつかない違反でも前科がつく
・ 罰則金を支払わないと、最終的に差し押さえや労役で罰則金を支払わされる
・ 罰則金の納付期限は1週間と短いが、代理人が支払うことも可能