高級腕時計といえば、ロレックスを思い浮かべる人が多いかもしれません。一番有名な高級時計といえばロレックスかもしれませんが、時計業界の中で世界3大メーカーと呼ばれているのは、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲです。

そんな世界3大メーカーのひとつであるオーデマピゲの中で、1972年に登場したスポーツモデルをロイヤルオークと言います。ラグジュエリー・スポーツという新たな時計のジャンルを生み出しましたモデルです。

そして、2012年にロイヤルオーク誕生40周年を記念して作られた復刻モデルがエクストラシンです。エクストラシンは初代ロイヤルオークを忠実に再現しており、ロイヤルオークコレクションの中でも注目度、人気ともにトップクラスのモデルです。

そんなエクストラシンを入手する方法はあるのか等についてご紹介します。

オーデマピゲとは

オーデマピゲとは、1875年創業のスイスの時計メーカーで、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンとともに世界三大時計メーカーの1つに数えられています。

社名は経営者のジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲの二人の名前を合わせて考えられたもので、創業以来、一度も創業家の手を離れたことのない時計メーカーとして一番長い歴史を持っています。創業から130年以上にわたり一度も買収されずに家族経営を貫いてきたことから、「経営者が愛用する時計」とも称されています。

全ての時計の修理を保証

オーデマピゲはパテック・フィリップ同様、創業以来製造したすべての時計の修理を保証しており、100年以上前に制作されたどんなに古い時計や、正規・並行品に関係なくオーデマピゲの製品であれば修理をしてくれます

オーデマピゲの愛用者は世界中に多くいます。俳優のアーノルド・シュワルツネッガー、サッカー選手のメッシ、NBA選手のレブロンジェームズなど数々のセレブリティーに愛用。世界的に人気の時計ブランドでオーデマピゲの時計の価格は200万位~数億円になるものまで存在しています。

ロイヤルオーク エクストラシンとは

ロイヤルオークは、1972年に登場したオーデマピゲのスポーツモデルです。

当時の高級時計は、ゴールド素材が一般的でしたが、ロイヤルオークはオールステンレス素材で、斬新で時計業界を騒がせ、エレガントなスポーツモデルの先駆けとなったモデルです。

デザインを手掛けたのは、パテックフィリップのノーチラスやブルガリのブルガリブルガリをデザインしたことでも有名なジェラルド・ジェンダ氏です。登場当時は、ステンレスケース、2針、ブレスレットというモデルが中心でしたが、1980年代頃から永久カレンダーなど多彩なラインナップです。ケース経は小ぶりな女性用から42mm以上の男性用まで様々なサイズがあります。

エクストラシンとは

ロイヤルオークのエクストラシンですが、2012年にロイヤルオーク誕生40周年を記念して作られた復刻モデルがエクストラシンになります。

ケース幅は39mmと大型で、厚さは8.1mmと従来より薄くなり、文字盤のデザイン、バックス、表面の仕上げ等もより洗練されたものとなっており、ロイヤルオークコレクションの中でも注目度、人気ともにトップクラスです。

ロイヤルオークファンの中でもロゴの位置や大きさは好き嫌いが分かれますが、エクストラシンはロゴが6時位置にあって比較的小さく控えめに設置されているのは、1972年当時のモデルを再現しています。

オーデマピゲもロレックス同様、年代やモデルによって箱のデザインが違い、中には著名人とのコラボレーションモデルなどでとてもユニークなデザインの箱が存在します。

<エクストラシンの商品概要>
型番 15202ST.OO.1240ST.01
ステンレス素材
サファイアクリスタル風防
ケース径 39mm
ケース厚 8.1mm
重さ 115g
自動巻き Cal.2121
振動数 19.800
パワーリザーブ 40時間
50m防水
シースルーバック仕様
国内定価 2,430,000円
※エクストラシンの文字盤の色はこのブルー1色のみ

エクストラシンの価格について

そんなエクストラシンですが、現在の新品最安価格はなんと418万円。中古でも380万円以上というプレミアム価格になっています。エクストラシンはデザインからムーブメントまで初代のロイヤルオークを忠実に再現しており、デザインを楽しめることはもちろんのこと、普段使いもでき、時計愛好家の間でも非常に人気があります。

エクストラシンが高騰している理由

2012年に発売されたエクストラシンは中古でも380万円以上と、定価を上回るプレミアム価格で取引されています。なぜこのように高値で取引されているのかその理由をいくつかご照会します。

1.そもそも手に入らない

エクストラシンは残念ながら一般人が新品で手に入れることはまずできません。なぜなら正規店の店頭に並ぶことがまずない希少な時計です。購入できるのはオーデマピゲで、「常連」として認められたロイヤルカスタマーのみとなっています。

さらにその中でも重要な顧客から順番に販売となるので、例え予約できたとしても数ヶ月~数年待ちは当たり前。限られた人というより、選ばれた人しか手に入れることができない時計です。

流通量はロレックスの5%以下と言われています。新品で手に入れることはほぼできないために、定価以上の価格であっても中古が売れるために中古の値段が上がるという仕組みになっています。

2.中古市場の流通量に波がある

希少なオーデマピゲですが当然中古市場の流通量によって金額が上下します。基本的に時計の価格は、流通量が少ないと上がり流通量が多いと下がります。通常、エクストラシンは中古市場にほとんど出回っていない=流通量が少ないために価格が上がっています。

エクストラシンを手に入れる方法

エクストラシンは非常に希少で、正規店で新品を手に入れることができる可能性はほぼゼロといっても過言ではないでしょう。

正規店で購入するためにはオーデマピゲの常連客となり予約をして待つという形になりますが、上記でも記載したとおり予約をすれば誰でも手に入るわけではなく、予約者の中でも重要な顧客から順番に販売となるので、手に入るのがいつになるかわかりませんし、確実に手に入るともいえません。

しかも現在では予約の受付すらできないとも言われています。そこで少しでも購入の可能性をあげるのに必要なこと、いざ順番が回ってきたときに慌てないように準備すべきこと等、ご紹介します。

人脈を持っている

ブランド買取店なども含め、時計を売買するルートをいくつも持っていることが大切です。そもそも購入ルートがなければ、例え中古品であっても買うことができません。中古品であっても希少なため、店頭に並んでいるとは限りません。入荷した際に店頭に並ぶ前に声をかけてもらえるような人脈をもつことが重要です。

財力がある

当然ですがエクストラシンを購入できる資金力が必要です。エクストラシンが入荷したここぞという時に200~300万円をすぐに出せる人でなければタイミングを逃してしまいます。現金があるというだけではなく、高級時計をたくさん持っているというのも一つの手です。ブランド買取店であれば、エクストラシンを購入する代わりに手持ちの高級時計を買取に出すこともできますし、また買取店側としても、その方がお持ちの時計を譲ってもらえる可能性もあるので、優先的に情報を流してくれる場合もあります。

知識と経験が豊富

時計に関する経験と知識が必要です。文字盤などの細かい造形の違いや時計の良し悪しを理解していなければ、時計の価値を見分けることができません。また中古品は状態の良し悪しによっても同じモデルでも販売価格が異なります。時計の価値のわからない人が相場や噂を鵜呑みにして購入したとしても損することにもなりかねません。

一方で知識や経験が豊富で、「価値がある」と判断できれば、「いずれ絶対に高く売れる」ということがわかり、相場より高い値段で購入しても得することもあります。

まとめ

世界三大時計メーカーの1つに数えられているオーデマピゲ。1875年創業のスイスの時計メーカーで、創業から130年以上にわたり一度も買収されずに家族経営を貫いていることから、オーデマピゲは「経営者が愛用する時計」とも称されています。

そんなオーデマピゲの数あるモデルの中で、1972年に登場したスポーツモデルがロイヤルオークです。ロイヤルオークの中で、2012年にロイヤルオーク誕生40周年を記念して作られた復刻モデルがエクストラシンです。流通量はロレックスの5%以下とも言われているので、新品で手に入れることはほぼ不可能でしょう。中古品であっても手に入れることは難しく、手に入れるためには時計に関する経験と知識、人脈、財力が必要です。

・オーデマピゲは、世界三大時計メーカーの1つ
・ロイヤルオークは1972年に登場したスポーツモデル
・ラグジュエリー・スポーツという新たな時計のジャンルを生み出した
・デザインを手掛けたのは、ジェラルド・ジェンダ氏
・ロイヤルオーク誕生40周年を記念して作られた復刻モデルがエクストラシン
・1972年当時の初代のロイヤルオークを忠実に再現
・新品最安価格は418万円、中古でも380万円以上のプレミアム価格で取引
正規店の店頭に並ぶことはまずない
予約できるのはオーデマピゲで「常連」と認められた人のみ
・その中でも重要な顧客から順番に販売される
・流通量はロレックスの5%以下とも言われている