オリックス銀行は自社店舗を持たないネット銀行です。オリックス銀行のカードローンは借入額が高額なほど金利が低いので、高額な借入をお考えの方におすすめです。また、銀行ローンのため総量規制対象外であり 年収の3分の1以上の借入が可能と言われています。

しかしながら、実際には各個人の返済能力の調査・審査が行われるので、その結果によっては、融資が下りない、融資の限度額が下がるということが十分あり得ます。また、平成29年頃から銀行カードローンも貸付を厳しく、自主規制し出した動きもあります。

その為、他社借入を極力減らす等、他のカードローンと同様、オリックス銀行カードローンの審査でも同じような対策が必要になると思われます。これから審査の方は、参考にしてみください。

オリックス銀行カードローンとは

オリックス銀行は、オリックスグループ傘下の実店舗を持たないネット銀行です。元々は山一信託銀行でしたが親会社である山一証券が自主廃業し、1998年にオリックスに譲渡されオリックス信託銀行という名前になり、2011年に社名が変更されオリックス銀行になりました。

そのオリックス銀行の主力商品の一つがカードローンです。

対象年齢 20歳以上69歳未満
金利 1.7%~17.8%
借入限度額 最高800万円
遅延利率 借入残高に対して借入利率+2.1%

オリックス銀行のカードローンは、限度額が最高800万円と高額で、金利は借入限度額が高くなるほど低く設定されているので高額の借入をお考えの方におすすめです。実店舗がなく自動契約機などもないので申込はインターネットもしくは電話となります。インターネットからなら24時間いつでも申込可能で、書類の提出もアップロードするだけです。

自社ATMはないですが、銀行やコンビニなどの提携ATMが充実しており、提携ATMの数は全国に9万9000台以上で、しかも手数料無料で利用できます。

即日融資には対応していないので、急ぎの場合は注意

オリックス銀行カードローンは即日融資には対応していません。カードが手元に届くまでカードローンの利用ができないので少なくても3~4日は利用までにかかってしまうので、お急ぎの方は注意してください。

新しくカードローンを申込もうとした時、もし、他社で借入がある場合、何か影響がでないか気になるところです。審査に通るか通らないかが一番重要です。実は、他社借入があると悪影響が及ぶ場合があります。そこで今回は、オリックス銀行カードローンの申込する場合、他社借入が悪影響となる4つのポイント、それらの対策についてまとめました。

他社借入とは?

他社借入はどのようなもののことを言うのでしょうか。

他社借入は「カードローンの借入」「クレジットカードのキャッシング枠」「信販会社の目的別ローン」のことをいいます。

信販会社も銀行と同じように目的別ローンを取り扱っていて、主なものはブライダルローン、リフォームローン、教育ローンなどがあります。

申告すべき借入と申告しなくてよい借入

できれば他社借入件数は少ない方が良いですよね。申込の時に「銀行系のカードローンはのぞく」と書かれてある時は銀行系カードローンは件数に含まなくて大丈夫です。

「住宅ローン」「自動車ローン」「事業性ローン」は、総量規制(年収の3分の1以上は借入できない法律)の対象外となるので、他社借入に含める必要はありません

他社借入が悪い影響を与える4つのポイント

他社借入が悪い条件を与えるのは4つのポイントがあります。このうちの1つでも当てはまったら審査に悪影響を与えてしまいます。

① 他社借入が3社以上
② 他社借入を合わせて年収の3分の1以上になる
③ 他社で長期延滞をしている
④ 他社で強制解約になった

審査に通らないなと感じた時、このうちの1つでも当てはまるものがないでしょうか。もちろん、審査は他社借入の状況だけで判断されるわけではありませんが、他社借入がある場合はこの4つがかなり影響を及ぼすので注意が必要です。

①他社借入が3社以上ある

他社借入は多くても2社までが良いです。1社はほとんど審査に影響はなく、2社は借入額によります。

3社以上となると、審査に通るのは厳しくなります。例えばある1社で借入をしている場合、半年から1年経てば優良顧客には増額ができる可能性が高いです。

しかし増額してもらえないので他社から借入を行なっているのではないか、つまり優良顧客ではないので他社から借入を行うしかないのではないか、と考えられてしまいます。そう言う面からも他社借入件数が多いと印象が悪くなります。

多重債務とは

多重債務とは、他社借入件数が多い人のことをいいます。年収の3分の1以上の借入ができない法律ができてからは、多重債務者は減少傾向にありますが、まだまだ複数社から借入を行っている人はたくさんいます。

借金を返すために他のカードローンから借入を行なったり、どこからも借りれなくなって闇金などに手を出してしまう人もいます。

②他社借入を合わせて年収の3分の1以上になる

貸金業法で、年収の3分の1以上の借入はできないと定められているのが総量規制です。個人が事業用に借りたお金や、自動車ローンなど対象外になるものも多くありますが、カードローンを申込する時には大きく影響します。

すでに総量規制の範囲ギリギリであったり、次に借入を行うと総量規制の範囲を超えてしまう場合は、いくら安定している公務員でも審査に通りません。

銀行のカードローンは総量規制の対象外

銀行のカードローンは総量規制の対象外です。しかし、最近では貸しすぎが問題視されているので、銀行の貸付でも年収の3分の1が意識されています

銀行のカードローンだから借入ができるわけではなく、銀行も他のカードローンと同じように年収の3分の1以上は借入が難しいと考えておきましょう。

③他社で長期延滞をしている

他社借入分を長期延滞している場合、審査に通る可能性はほとんどありません。現在は延滞解消しているけれど、少し前に長期延滞している場合も審査に悪影響を及ぼします

返済状況は他社借入分の他に、クレジットカードや携帯電話の料金まで全て確認されます。ですので、長期間延滞している過去があれば、それも把握されています。

61日以上の延滞はブラックリスト

長期延滞は具体的にどれくらいのことかというと、61日以上、3ヶ月以上のことを言います。この長期延滞はブラックリストともいわれ、ブラックリスト状態だと審査に受かるのはかなり厳しくなります

厳密に言うとブラックリストというリストがあるわけではありませんが、審査に通らないような金融事故などを起こした人のことを「ブラックリストに入った」などと言います。

短期延滞も頻繁に繰り返すと良くない

長期延滞するとブラックリストに載りますが、短期の延滞はブラックリストに入るまではいきません。しかし、短期の延滞でも何度も繰り返したり、毎月延滞している場合はあまりよくありません。

審査をする時は「きちんと返済する人かどうか」を重視します。毎月数日遅れているなら、返済能力に疑問が持たれます。うっかり支払い忘れや、どうしても支払いができない月もあるかもしれませんが、あまり頻繁に支払いが遅れないようにしておきましょう。

④他社で強制解約になった

他社で過去に強制解約になった場合は、一定期間は審査に通らなくなります。これは、カードローンの借入だけでなく、クレジットカードや携帯電話でも強制解約になった場合は難しいのです。いわゆるブラックリストに入る状態となってしまいます。

強制解約になるのは色々なケースがありますが、一番多いのが長期延滞をして支払う意思を見せなかったり、支払いがないまま連絡がつかないので、カードローンやクレジットの会社が強制的に契約を解除するものです。こうなると残金を一括で支払う必要がある場合もあります。

いずれにしても、よっぽどでない限りは強制解約にはならないので安心してくださいね。

個人信用情報に傷がつく

強制解約や長期延滞などの金融事故は、個人信用情報に影響を及ぼします。例えば住宅ローンやマイカーローンを組もうとした時に、ローンの審査に通らなかったり、クレジットカードの審査に通らなくなります。

将来結婚したり家族が増えたりして、大きな買い物をしようとしてもローンに通らないという状態になってしまうので、金融事故は起こさないようにしなければなりません。

個人信用情報はいつまで記録が残る?

現在、個人信用情報機関はJICC(日本信用情報機構)、CIC(シーアイシー)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の 3つあり、会社によって加盟している個人信用情報機関は違います。オリックス銀行カードローンは、3つとも加盟しています。

例えばCICの場合、個人信用情報から短期の延滞情報が消えるのは2年後です。強制解約などブラックリストに該当するような金融事故は5年〜10年記録が残ります。

他社借入の影響が大きい理由

他社借入の状況は、審査において正社員であるかパートであるかということよりもウエイトが大きいのです。

「きちんと返済してくれる人」が審査に通りやすいので、借入件数が多ければ返済に充てるお金が工面できないのではないかと思われてしまいます。また、個人信用情報を見れば返済状況などもわかるので、その人に貸してもきちんと返ってくるかどうかが予想できます。

他社借入で完済できるものはしておく方が良い

もし他社借入で完済できそうなものがあれば、早めに完済しておきましょう。完済したということは、きちんと最後まで支払ってくれる人と認識され、審査の面でも良い影響をもたらす可能性が高いです。

このように、色々な面から他社借入があることは審査に影響があります。

他社借入がある時に注意したいこと

現在、他社借入がある人はなるべく審査に影響しないようにいくつか注意しておくことがあります。

一つ目は、延滞せず少しずつでも返済を行っていくことです。他社借入が1社だけでも延滞が多ければ審査に悪影響を及ぼします。なるべく延滞しないようにしていきましょう。

二つ目は、これ以上借入額や借入件数を増やさないことです。総量規制に引っかかっても借入ができませんし、今より他社借入件数が増えてしまうと審査に通りません。

三つ目は、強制解約や債務整理など金融事故を起こさないことです。強制解約など5年〜10年は審査に悪影響を及ぼします。そんなことにならないように、きちんと支払っていきましょう。

他社借入をウソの申請は絶対だめ

申込の時に、他社借入件数や借入額にウソの記載をすることは絶対にやめましょう。個人信用情報機関に問い合わせを行った時に、ウソの記載をしているとバレてしまいます。ウソがバレてしまったら、信用できない人と認識されて審査に通らない可能性が高いです。

信用できる人かどうか、と言うのも審査のポイントなので絶対に正直に申告するようにしましょう。

まとめ

他社借入がある時は、どうしても審査がゆるそうなカードローンを探したくなりますよね。ですが今回の4つのポイントのどれかに当てはまる場合は、どのカードローンに申込をしても審査に通るのは難しいと思います。

他社借入があっても、コツコツ返済したり完済していけば審査も怖くなくなります。他社借入があって心配だなという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

・ オリックス銀行カードローンは、高額の借入にも対応
・ 但し、返済能力を審査しており、審査結果で融資金額が決定される
・ 他社借入が3社以上は審査が厳しい
・ 銀行のカードローンは総量規制の対象外だが年収の3分の1以下が目安
・ 61日以上、3ヶ月以上長期延滞はブラックリスト。審査には通らない
・ 他社で強制解約になっている場合は5〜10年は新規契約は難しい
・ 他社借入で完済すると信用度が上がる
他社借入でウソの申請をしてもバレるのでやってはいけない